夏雲の下に連なる浅間山麓と緑の田畑

ABOUT KOMORO

小諸を知る

浅間山麓で、小さな命のきらめきに出会う。

実際に歩いた日の記録

Photo: カナメ / 2025.08.09

NATURE-RICH KOMORO
文:カナメ

自然豊かな、長野県小諸市について。

長野県東部に位置する小諸。ここには、昆虫写真家・海野和男さんが長年カメラを向け続ける、いのちの宝庫があります。

浅間山の稜線を背景に、四季の移ろいが静かに町を彩ります。春は山桜が咲き、初夏には新緑と虫たちの目覚め。秋には色づく田畑が広がり、冬の朝は凛とした静けさの中に、どこかあたたかい光が差し込みます。

あぜ道の近くではバッタやコオロギ、林の中では甲虫、花のまわりでは色とりどりのチョウに出会うことがあります。耳を澄ませば、風の音に重なる虫たちの声が聞こえてきます。

小諸は、訪れる人に「発見の喜び」と「自然へのまなざし」を与えてくれる町です。

「小諸日記」は、命の鼓動とともに生きる日々の記録です。そのまなざしは、生きものと対話するような優しさと、自然への深い敬意にあふれています。

花と草木が茂る蝶を招くひと坪花壇
小諸高原美術館入口の『蝶を招くひと坪花壇』 Photo: カナメ / 2025.08.09

THE KOMORO DIARY VIEW

珍しいものを探す前に、身近なものをよく見る。

昨日までつぼみだった花が開いたこと。雨上がりに虫が動き始めたこと。日の傾きで、翅の色が違って見えたこと。

同じ場所を繰り返し見つめると、変化が見えるようになります。旅人も、急がずに歩き、足元へ目を向け、耳を澄ませることはできます。

日々の記録を読む、生きものの名前から探す、初めての人向けの案内から入る。目的に合わせて、三つの入口を選べます。

FOUR SEASONS

季節が変わると、出会う小諸も変わります。

開花・紅葉・生きものの出現は、その年の気温や標高によって前後します。以下は旅を考えるための入口です。

SPRING

山桜と、動き始める気配。朝夕は冷え込むことがあるため、脱ぎ着できる上着を。

EARLY SUMMER

初夏から夏

新緑と虫たちの声。標高差を考え、雨具と薄手の防寒着も用意します。

AUTUMN

田畑の色と、傾く光。日没後の冷え込みを考え、帰路は早めに。

WINTER

凛とした空気と静けさ。路面凍結や高原方面の冬季条件を確認します。

THE REGION

小諸を中心に、佐久・軽井沢・浅間山麓へ。

小諸駅・市街地

町歩き、旧北国街道、懐古園周辺。旅の中心です。

菱野・浅間山麓

美術館、温泉、眺望。町から山側へ入る静かな滞在。

高峰高原

自然観察、星空、登山。季節交通と装備が重要です。

佐久平

新幹線の玄関口。JR小海線で小諸へ向かいます。

軽井沢

しなの鉄道で小諸へ。二地域を巡る旅の入口です。

SIX PROMISES

見つける喜びを、次の人にも残すために。

  1. 野生の生きものを追い回さず、少し離れて観察する。
  2. 採集が認められているか分からない場合は採らない。
  3. 農地、私有地、立入禁止区域へ入らない。
  4. 巣、卵、朽ち木など、生きものの生活場所を壊さない。
  5. 希少種や繁殖場所の詳しい位置を不用意に公開しない。
  6. 食べ物、ごみ、外来生物を自然へ持ち込まない。
浅間山麓の山並み、田畑、集落
地形と暮らしが一続きに見える浅間山麓 Photo: カナメ / 2025.08.09